冨士屋@岡山市奉還町
岡山駅の西口、国際交流センターの西側のとおりです。もう一軒の老舗店と向かい合っています。「冨士屋系」という名前がついたほど、あっさり系の岡山ラーメンの中心店の1つです。
久しぶりにやってきました。透明な醤油スープに、中細ストレート麺。毎日でも食べられる美味しさです。私にはこの写真のように、スープがたっぷりなのが嬉しいです。
東京の方は、「スープが美味しいね」とおっしゃいました |
実は今日は東京からのお客様が着かれましてちょうどお昼時。最近は私の趣味をご理解いただいて「岡山のラーメンを」とご所望なさるお客様も増えてまいりました。ありがたいことです。で、先方の年齢も考慮しましてご案内したのがこの冨士屋さんだったのです。正面の浅月と二軒、相変わらずの岡山ラーメン戦後派の老舗を張っておられます。
中華そば600円。いわば普通の豚骨醤油の、何のへんてつもないラーメンなのですが、このしっかりと出汁を撮った透明なスープが「冨士屋系」とも言われる岡山ラーメンの一つの勢力を成している・・・。わけです。
運ばれてきたラーメン。お互いに無言で箸をつけます。私は勿論最後の一滴までいただき「大満足」、先方さんもどうやら少し遅れてそうだったようです。
「スープが美味しいですね。」との彼の第一声。「豚骨を、透明なスープに充分出汁をとるのには大変な時間と手間がかかるのです。」などとよけいな解説を試みる私。
東京から岡山に進出してきた某有名ラーメン店が、自慢の麺を看板にしましたが、(岡山にとって)あまりのツルツル感にとまどわれ、ちょっと苦闘しはじめたのは最近のことです。東京から岡山にこられたお客様には、岡山の自慢の「中細ストレート麺」は少しものたりなかったのかもしれません。しかし、50年の歴史を誇るスープの味は、世界一のグルメ都市で育ったこのお客様にも充分な満足感を与えたようでした。
日本一多彩と私が意味付ける岡山ラーメン。その一つの流れを、また伝統を確実に歩む「冨士屋」さんです。これからも繁盛をと願わずにはいられませんでした。(2002,11)
健在!、昔美味しかったラーメン店 |
---|
私、なぜかラーメンについての原稿を書く羽目になってしまいました。え、いつも書いているではないか??。そうなんですが、ちょっとちがうんです。
このホームページ以外でです。で,やっぱり味などの描写もちょっとはしないといけないらしいのです。
ところがです。え!、どんな味だったかな?。覚えていない・・・。というところが少なくないんです。よく行くところはいいんですが、ちょっと遠かったり、いつもの行動範囲から少し外れているところなどは、めったにたべませんので、「たしか美味しかったように思うが?」という以外記憶に残っていないところが以外と多いのです。
で、再び食べに行く羽目に。中華そば「富士屋」もその一軒です。そうです。岡山駅西口から西へ徒歩3分。国際交流センターのすぐ裏手にあります。
何年も食べていないこの店。この特集の最初の頃、「昔美味しかったラーメン屋」というところで、お向かいの「浅月」といっしょにほんのちょっと触れました。けっこうな有名店らしいのですが、ちっとも昔と変わっていません。
表戸をあけて入っても、なんか昔のまま・・・なんです。前記、お向かいのこれまた有名店「浅月」は、この店の隣に支店を出したのをはじめ、市内各地へ支店を出しています。しかしここは・・・。
でもみなさん。ここは特別なんです。岡山のラーメンには「富士屋系の味」というのがあるそうなんです。そういわれる店はけっこう多いらしいのですが、ここがその元祖のようなんです。
え、どんな味かって。それがみなさん。普通の味なんです。醤油のどちらかといえばあっさりした味に、細い麺。普通にチャーシューとメンマが乗ってでてくるだけです。何か昔懐かしいといいますか、普通のラーメンといいますか。
それでいて結構美味しい。スルスルと入ってしまいます。
今日もそうでした。それでいてあとに味が残りません。私としましてはどっちかというと、美味しい味があとあとまで口の中に残るほうが好きなんですが、ここはここでなぜかそれでも不満が残らないのです。
ふとみますと正面にビニール袋がずらずらと。「お持ち帰りそば」なんだそうです。持って帰って家庭でつくって食べる・・・。昔はこんなものあったかなー。でも人気なんでしょうね。こんなものがあるってのは?。
地方発送もあるそうですから、昔からの、美味しい、岡山のラーメンの1つを、御賞味なされたい方はどうぞ。決して後悔はしないと思いますよ。('97,11)
086-253-9759